2018-05-21

昭和7年創業の名喫茶「スマート珈琲店」でプリンとコーヒー

河原町付近で1時間ほど取材と取材のスキマ時間が発生。

店舗取材だと試食をさせていただくこともあるので、あまりお腹を満たすのはよくありません。しかし今はちょうどランチタイム、お腹は鳴る。

どうしたものかと一瞬の思案の後、「そうだ、スマート珈琲店に行ってみるいい機会じゃないの？！」と思いついた自分を褒めてやりたい。

河原町から西へ2本目。寺町三条にある「スマート珈琲店」は、昭和7年創業の老舗喫茶店です。どのガイドブックにも載っているしあまりにも有名ですね。ここ数年、いつ通りがかってもズラリと並んでいたのでなかなか入れませんでした。20代前半の頃にランチに来て以来、実に14年ぶり。なぜか取材に伺う機会もなかなかなく。

店に入ると、「喫茶ですか、お食事ですか？」と聞かれます。ランチは2階、喫茶は1階に案内されます。今回は「喫茶でお願いします」とお答えしたら、空いてるお席にどうぞ～と。

イエス！読みどおり席には余裕があった！でもこれを撮ってしばらくしたらもうほとんど満席でした。本当に人気。観光の方も多いと思いますが、やはり地元に愛され続けるお店なのだなあと思います。

小腹を満たすために頼んだもの、自家製プリンセット￥1,000。いやもう、食べる前から美味しいですね。このフルフルッとした質感。ガラスの器。珈琲はロゴ入りカップ。

プリンはそう、玉子の美味しさが全部詰まってる感といいますか。固すぎず柔らかすぎずの優しさ。カラメルはさほど苦くない。一方、店頭で自家焙煎されているオリジナルブレンドの珈琲は目の覚める力強い苦さ。香りもしっかりしてます。昭和の珈琲というかんじがいたしました。甘い優しいプリンと、力強い珈琲。なんと素晴らしいカップリングでしょうか。京都のモボ・モガの皆さんはこういうところでおデートをなさったのかしらと、妄想もはかどります。

店内には、ホットケーキをとっても愛しそうに召し上がる妊婦さん、普段なんのお仕事をしていらっしゃるのかしら？でも絶対時間にもお金にも余裕がありますよね？といった風情のカジュアルかつ上品な紳士淑女、何年も通っておられそうなナイスシニア、初めて背伸びしてきた学生さんぽいカップル、などなどがそれぞれに楽しんでおられました。そう、単に何かを食べに来るとか、時間を潰すとかではなく、ここで過ごすことを楽しんでいるように思えるのです。取材までの時間潰しのつもりで訪れた私も、優雅に時間を過ごしているように見えたでしょうか。見えたかもしれない。

1階のメニューはほかにもホットケーキやタマゴサンドウィッチ、フレンチトーストなど。フルーツポンチやチョコレートパフェも気になります。

2階は洋食のランチ。クリームコロッケやエビフライ、オムレツなどから2品が選べて￥1,200。14年前の記憶をたどると、エビフライとクリームコロッケをいただいたはず。こちらもまた行きたい。