【桜満開】48年ぶりの一般公開!大阪万博記念公園「太陽の塔」の内部公開へ
1970年に開催された大阪万博の跡地である大阪万博記念公園において、広大な敷地の中でひときわ異様な雰囲気を漂わせている「太陽の塔」。今年3月19日から48年ぶりに内部の一般公開が行われています。予想通りWEBでの予約はすぐいっぱいになり、しばらくはあきらめるつもりだったのですが、よく見たら、29日の19:30~が1人分だけ空いているではないですか!すぐさま予約しました。
突然ですが、こちら昭和57年の万博。写真内のわんぱくそうな少女は私です。あぶんこは万博記念公園のある吹田市に生まれ、ここを運動場として元気に育ってまいりました。写真ではおとなしくしてますが、このあとたぶん走り去ってる。念の為申し上げますと、万博の頃にはまだ生を受けておりません。太陽の塔に内部というものがあることを知りませんでしたし、ロープが張られて近くに行けないこともあったと記憶しております。
こちらが現在の様子。改修されて塔のまわりがちょっと盛り上がったようになってますね。
最寄り駅は大阪モノレール「万博記念公園」。内部公開は専用窓口で受付を
電車の最寄り駅は大阪モノレール「万博記念公園」駅。ガンバ大阪推しがすごい。
エキスポシティを横目に、橋を渡ります。春休みとあって、混み合ってましたが夕方だからか帰る人のほうが多め。
やがて中央口に着きました。券売機があるんですが、内部公開を見学する人は専用の窓口があります。WEB予約時にもらったQRコードを読み取ってもらい、内部公開の見学料+入園券をゲット。入園料、ウン十年前からあまり値段変わってない気がします。たしか昔は子供料金50円だった。今は大人料金250円、子供70円。内部公開は700円。
万博公園は花見スポットとしても人気!
予約時はまさかそんなことはないと思ってたんですが、なんと園内の桜の満開日に来れました。ツイてる!「日本さくら名所100選」の1つでもあるそうです。
中央口付近にある桜とエキスポシティの観覧車。
太陽の塔に桜を背負わせてみた!
桜のアーチ。
桜の下は花見客でいっぱいです。大変な賑わい。
せっかくなので少し歩きます。太陽の塔の後方にある夢の池をつたって西へ。
幼少の頃の記憶よりも桜が綺麗!
大きな一本桜もあります。
このへんまで来ると人もまばら。いやーどこまで歩いても絶景でした。
国立民族学博物館の特別展をかけ足で見てきました
内部公開までまだまだ時間があるので、国立民族学博物館(略して”みんぱく”)へ。※万博記念公園とは管轄が違うようです。万博公園の敷地に戻る時は公園の入園チケットの提示が必要なのでご注意を。
常設展も含めてじっくり観るつもりが、ちょっとタイミングが遅く閉館まで1時間足らず。かけ足で特別展だけ観ることにしました。
国立民族学博物館の開館40周年記念。万博開催にあたって世界中から収集された世界の民族資料2500点の中から650点が展示されています。1時間足らずで観られるボリュームじゃないね…。
ところで、なんと館内は映像と書籍以外は全部撮影可!なんて太っ腹!ギャラリー形式でお送りします。
残念ながら時間切れで本館展示は観られず。ですが、特別展と本館展示は共用チケットで、3ヶ月以内にチケットを持参すれば「リピーター割引」た有効なのだそうです!6月までになんとかもう一度行く!
立派な図録を買う根性がなく、「月刊みんぱく」250円を買いました。アカデミックなテキストが並んでて賢くなった気分になれます。あと表4の広告が「秘境旅行のパイオニア 西遊旅行」だったのも痺れました。世界は広いな!
国立民族学博物館
観覧料:一般420円(350円)、高校・大学生250円(200円)、中学生以下無料
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週水曜日(※ただし、水曜日が祝日の場合は翌日が休館日)、年末年始(12月28日~1月4日)
「太陽の塔」内部公開(撮影禁止)
さて、本題の内部公開です。残念ながら、内部は一切の撮影を禁止されています。
太陽の塔の背面にあるエントランスホールから入場。予約時間の20分前から入場できます。見学所要時間はおよそ30分。
「せめて表の看板だけでもいいですか?」と聞いたら快くOKしてくださいました!サンキュー!
まず最初に、岡本太郎による塔のラフスケッチ、設計図が展示されています。「大きく広がることで逆に深く根を張っていく」といった意味の言葉が書かれていて印象的だったのですが、メモを忘れて正確な言葉を忘れてしまいました…不覚。数枚のスケッチを観た後、地下展示を復元した「地底の太陽」が現れます。こんなデカい物の現物が行方不明ってあの時代の混沌ヤバいな、というのが感想です。さっきみんぱくで見たような神像や仮面が周りに配置されているのも素敵でした。
メインと言って差し支えない「生命の樹」は、1フロアに入れる人数が厳しく制限されているようです。16人と言われたでしょうか。案内されて中に入ると、真っ赤な空間の中に巨大な樹が生えてます。樹のまわりには33種類のいきものが貼り付いていて、原生類にはじまり、階段で上へ上へと上がるに従って進化していくというものです。夜に入ったせいなのか、空間そのものの雰囲気なのか、独特の不思議な音楽が鳴っているのに妙に静かなかんじがします。まるで形のない夢のようだと思いました。
オブジェは復元されたものが多いですが、当時の案内看板やあえて朽ちたままにしてあるオブジェもあり。フロアごとにいるスタッフさんから「当時はほとんどのものが機械仕掛けで動いていたそうです」などと解説があったり、当時観に来たであろうおじいちゃんが「エスカレーターに乗った気がする(けど昔のことすぎて思い出せない)」とつぶやいてくれたりするので、1970年当時の熱気も想像できます。
最上階はちょうど太陽の塔の腕の付け根の部分。初めて知りましたが、腕の中も空洞で、鉄骨が円錐状?に張り巡らされていました。当時はここにもエスカレーターが設置されていて、外に出られたんだそうです。ほんまにエラいもん作ったな岡本太郎。吸い込まれて落ちそうなスケール感。高所恐怖症の方は心してお越しください。高いとこが比較的好きな私もちょっとフラつきを感じる高さでした。
内部の撮影は禁止ですが、かっこいいリーフレットがもらえます。
ミュージアムショップでポストカードを買いました!
いやいや、これが1000円足らずで観られるってなんだかすごいことですよ。
万博公園で満開の夜桜を楽しんだ
さて、この日は万博記念公園では「桜まつり」が行われ、21:00まで園内の東大路がライトアップされてました。
お月さまも綺麗!
夜桜を楽しむファミリーや学生カップル、近隣のビジネスマンの皆さんなどでいっぱい。屋台もでていて、あたりは唐揚げの匂い(笑)
太陽の塔の背中と桜並木。
桜並木と観覧車。
ちょっと寄ったほうがいいかんじでした!
再び、太陽の塔の背中に桜を背負わせてみる。
幼少の頃から不思議な存在でしたが、今見ても不思議。建物でもないし、オブジェというには巨大すぎる気もします。見ているうちにけっこうイケメンに思えてくるのも不思議です。(男か女かわからないけど)
当時の様子が解説された案内碑がありました。不思議なものを造りましたねぇ、岡本太郎氏は。
団体の方や夜の撮影は難しいとお嘆きのアナタに朗報!カメラスタンドが設置されてました。時代ですね!
桜の時期は過ぎていこうとしていますが、新緑や紅葉の万博公園も素敵ですよ。
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