鹿の赤ちゃんに癒やされる♪♪ 春日大社境内の鹿苑で実施中の「子鹿公開」へ
えらく早い梅雨入りです。じっとりしてちょっと憂鬱。ですが、梅雨入り前日に奈良でいいものを見てまいりました。今日は、6月いっぱい実施中の「子鹿公開」について書きたいと思います。爽やかな新緑とかわいい鹿をお楽しみください♪
この方は道中でお会いしました。いい角してる。
5月から7月が鹿の出産シーズン。6月に行われる「子鹿公開」
イベントを主催している「奈良の鹿愛護会」によると、奈良公園内にいる雌鹿は700頭。そのうち、妊娠している鹿約200頭を鹿苑に保護し、その日の体調などを考慮しつつ子鹿の公開を実施しているそうです。普段は奈良公園を自由に歩く鹿を鹿苑に保護するのは、人と鹿がトラブルを起こさないためだそうです。奈良県民以外の方は意外にご存じないようですが、奈良公園の鹿は一応こう見えて野生。発情期とか繁殖期とか特にむやみやたらと触らないほうがいいです。最近みんなナデナデしてるけど、あいつら、けっこう噛んだりどついたりしてきますからね。お気をつけくださいね。
鹿の注意事項はこのくらいにしておいて、近鉄奈良駅から興福寺を経由して会場の鹿苑を目指します。興福寺は中金堂を建設中。今年の秋に落慶予定とか。ずいぶん全容が見えてきましたね。
鹿苑に行かずとも、奈良公園ではたくさんの鹿に会えます。ただ子鹿はこんなに人がいっぱいいるところはなかなか歩いてません。
国立博物館から脇道を通って春日大社の参道に抜けていきます。その途中にあるお気に入りの木。大木から竹が生えてるの、わかります?共生ってこういうのを言うんですかね。新緑がきれいです。
緑がきらきらと輝いているような春日大社参道。修学旅行生や外国人観光客でそこそこ賑わっていますが、混雑というほどでもない。
道の脇からにゅっと鹿がでてくることも珍しくありません。妊婦さんかしら?
さあ、鹿苑に着いたようです。入口付近で関係者の方がチラシを配り、呼び込みをしています。
子鹿、子鹿、子鹿!今年は出産のペースが早いらしい
受付で300円払います。
今日見られる子鹿の頭数と、鹿苑全体にいる子鹿(母鹿も)の頭数が表示されています。子鹿、見れないのも含め117頭もいるんですね!!!後でスタッフの方に聞いてみると、「今年は少し産まれるのが早い」とのこと。
中はこんなかんじ。運動場みたいなところを人間が上から見学できるようになっています。
子鹿、寝てます!!!
ここにも!
ここにも!
こんなとこにも!
こっちは子鹿の詰め合わせや~~~~!
見に来たの今年で3回目ですが、やっぱりテンション上がります。
人間、鹿に夢中です。立派な望遠カメラで決定的瞬間を激写してる方や、子鹿くらいちいちゃなお子様連れもいらっしゃいます。中にはナイスなアテレコをする玄人もいて、1人で来てても飽きません。
奈良公園の鹿といえば鹿せんべいですが、この会場だけであげられる鹿のおやつがあります。お値段100円。あたりがでたら景品があるらしい。
うさぎの餌を大きくしました、みたいな?子鹿はお母さんのおっぱいや草を少し食べるくらいで、このおやつを食べるのは無理っぽい。鹿のお母さんたちにあげましょう。
親と子の鹿模様
さて、しばらく存分に鹿の姿をお楽しみください。
ひときわ小ちゃい子がいました。まだこの世にデビューしたてってかんじ。
子鹿のほうが親より凛々しい顔してる気がします。
こちらはなんとなく高貴なお顔立ち。そういえばこの方たち、神さまのお使いでしたね。
たまにモデルみたいなポーズが撮れることもあります。
ちょっとアンニュイな表情もいいですね。
後ろ姿もいいです。
全般的に自由気ままな印象のある子鹿の皆さんですが、こうやってお母さんのあとをくっついて歩く姿もかわいい。
授乳中の姿も見れます。母ちゃんはおかまいなしに草を食んでる。
なんかでっかいのが割り込んできた。この方、他の鹿のおっぱいも飲みにいってて、蹴られたりしてた(笑)。そんなこともあるんですね。
排泄を促進するためか、おしりをペロペロされています。
撮影中は全然気づいてなかったんですけど・・・おっぱいもらおうと思ったら母ちゃんが急におしっこし始めましたの図。鹿はみんな自由やな。
あっちもこっちも鹿、鹿、鹿。鹿の生態を説明する館内放送と、鹿が草を食む「ぷちぷちぷちぷち」という音がなんとものどかです。
子鹿がしきりに鳴いてる動画が撮れました!あとで観てみたら、鹿がくしゃみしてるとこも撮れてる(笑)
かわいいだけじゃない。奈良公園の鹿の歴史を垣間見た
さて、今年も思う存分鹿を満喫しました。この季節は夏毛に生え変わって鹿の子模様もきれいで、鹿が一番かわいい時かもしれません。かわいいかわいいと大好評の鹿さんですが、いろいろと悲しいこともあったりします。
会場の裏手では、奈良公園の鹿の保護事業に取り組む「奈良の鹿愛護会」の活動が紹介されていました。
人間が捨てたゴミが鹿の胃の中からでてきたよというお話しや・・・
奈良と鹿の歴史年表が展示されてます。神鹿を殺害したものは死刑、という時代があったり、野犬や密猟で頭数が激減したり、なんてこともあったようです。
金網のむこうにたくさんいました。
金網のむこうにいるのは、「人と共生できない」と判断された方たちです。可愛がりはするけど、迷惑かけてもらっちゃ困る、ということでしょうか。交通事故で身体が不自由になった方もいるとのことでした。
箱いっぱいのどんぐり。金網のむこうに設置された専用レーンごしに餌やりをすることができます。
お行儀よく信号を渡れることでも知られる鹿ですが、やっぱり交通事故は多いようです。
「奈良の鹿愛護会」で思わぬ出会いが!
奈良の鹿愛護会の建物。自由に入れるようです。
入り口に鹿の剥製のようなものが置いてあるので近づいたら、なんと!フジテレビのドラマ「鹿男あおによし」で使われていた鹿のロボットがいるじゃありませんか!こんなとこにあったとは!実は原作しか知らないんですが、当時はロケの目撃情報とかけっこう聞きました。懐かしいなあ。
中はこんなかんじ。休憩によさそうですが、食事は禁止。
ここでも鹿のことをいろいろ知ることができます。
十分に堪能したところで、よく目立つ自販機を見つけました。のどが乾いていたところです。
よく見ると、愛護会への募金が商品に含まれています。この自販機は売上の一部が奈良の鹿愛護会の活動にあてられるとのことです。
鹿苑をでたら、いきなりまた子鹿いたあ!!奈良公園の全ての鹿が鹿苑で出産するわけじゃないんですね。この時期、奈良公園内ではときどきこのような子鹿ファミリーを見ることができますが、危ないから近づいたらあきまへんで!
特別公開 子鹿公開 赤ちゃん鹿大集合!
場所/春日大社境内「鹿苑」
公開期間/平成30年6月1日(金)~6月30日(土)
公開時間/11:00~14:00 ※入場は13:30まで
料金/一般300円、 高校生以下無料
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