京都・松尾大社の節分行事に行ってきました!【前編・ヤマタノオロチもでてくる石見神楽がすごかった話】
節分でしたね。京都や奈良はあちこちで節分行事がありました。
今年は友人の誘いで京都は松尾大社の節分祭と、奈良は興福寺の追儺会を見に行ってまいりました。そう、府県またいで節分行事はしご。この記事は松尾大社の節分祭に行ってきた記録です。
松尾大社の節分祭
松尾大社は5世紀頃に渡来人の秦氏によって祀られたが始まりとされ、お酒造りの神様として有名な神社です。
京都駅からの道順は、地下鉄に乗って四条で降りる→地下で繋がっている阪急烏丸駅に乗り換え、桂駅まで→嵐山線に乗り換えて2駅目。駅から松尾大社までは徒歩5分ほどです。
2月3日には毎年節分祭が行われます。大まかなタイムスケジュールは以下のとおり。
10:00~正午ごろ 石見神楽 奉納
13:30~ 本殿で節分行事のあと、追儺行事
14:00ごろ 第一回目 福豆まき
15:30ごろ 第二回目 福豆まき
「石見神楽」はとても見応えがありました
あぶんこは9時頃に松尾大社に着きました。午前中は「石見神楽」の奉納が行われます。
出雲神話の主人公である素戔嗚尊が当社祭神・大山咋神の祖父神にあたる由縁もあって、遠路はるばる島根県益田市よりお越しただき、毎年この節分祭においてご奉納頂いております(松尾大社ホームページより)
島根県からわざわざ神楽がくるんですね。
まずは本殿にてお参り。石段に人が集まっているのは、ここが神楽の舞台を見渡す特等席だからです。ガチな望遠レンズをお持ちの方、撮影はそこまで興味ないけど全体をしっかり見渡したい方はここを陣取るのがいいのかもしれません。写真は9時半頃ですが、すでにいい所は埋まってるかんじ。
同じ時間帯の拝殿の様子。場所にもよりますが、最前列を目指すのでなければ、まだゆとりがあります。ちなみに、拝殿の北側は日陰で寒くてまだほとんど人がいませんでした(笑)。
拝殿の四隅には、神楽のクライマックスを飾るヤマタノオロチの被り物が睨みをきかせています。見事な造形です。
10時になろうかというころ、楽器担当の皆さんが登場。演目の説明がありましたが、私のいる場所からは「4つの演目がある」ことしか聞こえず。
1つめ「塩祓(しおはらい)」。鈴の音と扇がひらひらとゆらぐ様子が美しいです。ゆったりした拍子から始まり、どんどん速く複雑なリズムになっていきます。優雅な動きですが、覚えるの大変そう・・・。
2つ目「八幡(はちまん)」。八幡麻呂という神様による鬼退治の様子が演じられます。
神様カッコイイ!
3つ目「塵輪(じんりん)」。神様2人と鬼2匹の対決。
舞台袖に控える鬼。超こえええええええ!
もう1匹もたいがい怖い顔。
でも舞台にでる前はみんなのためにポーズ撮ってくれたりして、いい人みたいですヨ!石見神楽、舞いや楽隊ももちろん素晴らしいですが、豪華絢爛たる衣裳やお面にも驚かされます。
そんな恐ろしい鬼も、無事退治!神様カッコイイ!
さて4つ目「大蛇(おろち)」。スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する有名なアレですね。
なんか舞台が朦々と煙っておりましたが、オロチを眠らせる酒造りの様子かと思われます。
舞台袖では、オロチが着々と準備中。さっきまで華やかな衣裳に身を包んでいた方々がツナギ姿に。そこからオロチの被り物と胴体を装着していました。この後の動きの激しさが想像できますね。
で、ヤマタノオロチ登場。トグロ巻いてます!
今度は縦にトグロ巻いてます!
なんか絡まり合ってます!!
絡まり合ってます!どうやったらこんな動きができるのか不思議でたまりません。うねうねと恐ろしげに動き回るオロチ、喰われたらひとたまりもないですね!
スサノオノミコトがオロチに躍りかかります。
ブッスリ!
さらにブッスリ!
オロチも強いぞ!
オロチに飲み込まれてる!?
紆余曲折の末、見事討ち取りました!
約2時間にわたるお神楽、大変見応えがありました。何者にも視界を遮られたくないなら最前列や本殿の石段が見やすいですが、拝殿まわりをぐるぐる回って舞台裏なんかもチェックしつつ、ベストな角度を探すのもなかなか楽しかったですよ。いつか本場の島根のほうにも観に行ってみたいものです。
さて、このあといよいよ豆撒きがありますが、長くなりましたので後編に続きます!
松尾大社
住所/京都市西京区嵐山宮町3
公式サイト/http://www.matsunoo.or.jp/
節分祭の詳細/http://www.matsunoo.or.jp/event/event01/
参考にしたサイト
石見神楽公式サイト/http://iwamikagura.jp/
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